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【業界トレンド】ホルムズ海峡封鎖リスクと原油高騰。物流・サプライチェーンへの影響と3つの対策

目次

忙しい人のための3行要約

物流の心臓部が止まるリスク
世界の石油の約2割が通る「ホルムズ海峡」が封鎖されると、原油価格が急騰します。

燃料・電気代のダブルパンチ
中東の原油に9割依存する日本では、
トラックの軽油代だけでなく、倉庫の電気・ガス代も跳ね上がります。

「待つ」のは危険
運賃への価格転嫁(燃料サーチャージの導入)や、
コスト削減のためのシステム導入など、今すぐ対策が必要です。

中東情勢の緊迫化に伴い、たびたびニュースで耳にする「ホルムズ海峡の封鎖リスク」

これは決して遠い国の話ではなく、日本の物流業界、
そしてサプライチェーン全体を大きく揺るがす重大な脅威です。

この記事では、ホルムズ海峡の危機がなぜ日本の物流コストを高騰させるのか、
そして物流企業や荷主企業が今すぐ備えるべき対策について分かりやすく解説します。

ホルムズ海峡封鎖が物流業界に与える直接的な影響

ペルシャ湾とオマーン湾を結ぶ「ホルムズ海峡」は、
中東で産出される原油や石油製品を世界中へ輸出するための
極めて重要な海上交通の要衝です。

実に世界の石油供給の約2割がこの海峡を通過していると言われています。
この海峡が封鎖される、あるいは通航への軍事的リスクが高まった場合、
物流業界には以下のような直接的な影響が発生します。

原油先物価格の急騰
中東からの石油供給が滞るという懸念から、世界の原油市場で価格が一気に跳ね上がります。

海上保険料と輸送運賃の上昇
海峡周辺の航行リスクが高まることで、
船舶にかけられる「戦争保険料」などの追加コストが発生します。
また、危険地域を避けるための迂回ルートを選択することで航海日数が延び、
海上運賃そのものも上昇します。
これらの結果、燃料の調達コストが連鎖的に押し上げられ、
トラック輸送、倉庫の設備稼働、フォワーディング、港湾荷役など、
物流業界のあらゆるフェーズで大幅なコスト増が避けられない事態となります。

日本のサプライチェーンに広がる波及リスク

日本は、原油の約9割を中東地域からの輸入に頼っています。
そのため、ホルムズ海峡の影響を世界でも最も強く受ける国の一つです。

海峡が封鎖、あるいは通航リスクが高まった場合、
日本国内では以下のようなドミノ倒しが起きます。

  1. 原油先物価格の急騰
    世界中で「原油が手に入らなくなるかも」という不安から価格が上がります。
  2. 燃料価格の直撃
    トラックを動かすための軽油、船を動かすための重油価格が高騰します。
  3. インフラコストの上昇
    原油だけでなくLNG(液化天然ガス)の輸送にも影響するため、
    発電コストが上がり、電気料金・ガス料金が値上げされます。
  4. 消費財価格の連鎖
    輸送費と製造費(エネルギーコスト)が上がるため、
    スーパーに並ぶ食料品や日用品の価格に転嫁されます。

さらには、原油由来のあらゆる製品の値上げが発生し、
輸送だけではなく、部材や原料価格が高騰していまいます。

原油高騰で物流コストはどう変わるのか?

では、具体的に物流業界の現場にはどのような影響が出るのでしょうか。
表形式で分かりやすく整理しました。

物流の分野発生する主な影響・コスト増具体的なリスク
陸上輸送(トラック)軽油価格の高騰最も直接的な打撃。燃料費が利益を圧迫し、経営難に陥る事業者が増加。
海上・国際輸送海上運賃・保険料の高騰海賊や紛争リスクによる「戦争保険料」の追加。迂回ルートによるリードタイムの延長と納期遅延。
倉庫・センター運営電気・ガス料金の高騰冷凍・冷蔵倉庫(コールドチェーン)や、自動化設備を多く持つセンターの電力コストが大幅に増加。
荷主・経営層運賃改定交渉の難航運送会社からの値上げ要請に対し、自社の製品価格にどこまで転嫁できるかの厳しい判断が迫られる。

物流会社・荷主企業が備えるべき3つの対策

「いつか落ち着くだろう」と状況を静観するのは非常に危険です。
燃料費の高騰に耐えうる筋肉質な物流体制を構築するために、以下の3つの対策を進めましょう。

① 「燃料サーチャージ制」の導入と荷主との交渉

燃料価格の変動に応じて運賃を調整する
「燃料サーチャージ(割増料金)」を契約に組み込むことが急務です。
国土交通省も導入を推奨しており、荷主側も適正なコスト負担を理解し、
サプライチェーン全体を維持する姿勢が求められます。

② 徹底した「積載効率の向上」と「共同配送」

燃料が高騰するなら、1リットルあたりの輸送量を最大化するしかありません。
空気を運んでいるようなスカスカのトラックを減らすため、
自社内での積載率アップはもちろん、同業他社や異業種との「共同配送」を検討し、
車両台数そのものを削減します。

③ システム導入による「無駄な動き」の削減

トラックの待機時間(アイドリング)や、
非効率な配送ルートは、文字通り「燃料をドブに捨てている」状態です。
バース予約システムやTMS(輸配送管理システム)を導入し、
無駄な待機や走行距離を極限まで削り落とす必要があります。

外的要因に負けない物流体制づくりをお手伝いします

ホルムズ海峡問題や円安など、外部要因による燃料費の高騰は、
一企業の努力だけではどうにもならない部分があります。
しかし、「無駄な待機時間をなくす」「積載率を上げる」「最適なシステムを導入する」といった内部の効率化は、今すぐ実行可能です。

「燃料費の高騰で利益が出ない」「積載効率を上げるための配車計画がうまくいかない」「自社に合ったTMSやバース予約システムを提案してほしい」とお悩みなら、物流トータルコーディネーターの株式会社ロジカルにご相談ください。

現状の物流コストを分析し、
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