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繁忙期を救う影の主役(傭兵)!他社からトラックを借りてくる「庸車(ようしゃ)」

【ひとことで言うと?】

自分たちの運送会社が持っているトラック(自社便)だけでは荷物を運びきれない時に、お金を払って他の運送会社(協力会社・下請け)に「代わりに運んで!」と依頼するトラックやドライバーのこと。

【もっと詳しく解説】

庸車(ようしゃ)は、本来は「傭車(雇う車)」と書きますが、漢字が難しいため物流業界では「庸車」と書かれることが一般的です。まさに戦場で助っ人を頼む「傭兵(ようへい)」のトラック版です。

「大繁盛しているピザ屋さんの配達」でイメージしてみましょう

クリスマス・イブの夜、ピザの注文が殺到して、お店のアルバイト(自社便)のバイクだけでは絶対に配達が間に合いません。
そこで店長は、「Uber Eats」や「出前館」の配達員(庸車)に手数料を払って、「うちのピザ、代わりに届けてくれない?」と応援を頼みます。
お客さんから見れば「ピザ屋さんが届けてくれた」ように見えますが、実際に走っているのは「外部の助っ人(庸車)」なのです。

日本の物流は、この「自社便」と「庸車」の絶妙なバランス(組み合わせ)によって成り立っています。

【なぜ重要なの? / メリット・注意点】

物流業界の「多重下請け構造」という、切っても切れない深い闇と直結するキーワードです。

メリット

  • 無駄なコストの削減(持たざる経営):お中元やお歳暮といった「繁忙期」に合わせて自社トラックを何百台も買ってしまうと、暇な時期(閑散期)にトラックが駐車場で腐って大赤字になります。
    忙しい時だけ「庸車」を呼べば、無駄な固定費(車両代・人件費)を抑えられます。

注意点(現場のリアルと闇)

  • 運賃の中抜き(多重下請け):A社(大手)が荷主から10万円で仕事をもらい、トラックが足りないからB社に8万円で庸車に出し、B社も足りないからC社に6万円で庸車に出す……。
    実際に走る末端の庸車ドライバーには激安の運賃しか残らない、という構造問題が起きています。
  • 品質コントロールの限界:自社の社員なら「挨拶をしっかりしろ!荷物を丁寧に扱え!」と教育できますが、庸車はあくまで「他社の人間」です。
    「庸車のドライバーの態度が悪くて、納品先からクレームが来た!」というのは、配車担当者の永遠の悩みです。
  • 2024年問題の直撃:今、世の中からトラックドライバーそのものが消えつつあるため、「お金をいくら積んでも、庸車が見つからない!(応援が呼べない)」という最悪の事態が日本中で多発しています。

【まとめ】

  • 庸車は、自社のトラック(自社便)が足りない時に手配する「協力会社(他社)のトラック」のこと。
  • 繁忙期を乗り切るための「助っ人(傭兵)」として、日本の物流網を裏で支えている。
  • トラックを所有しない効率的な経営ができる反面、「中抜き(多重下請け)」や「品質管理」の難しさがある。

無理な営業は一切いたしません。

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