【ひとことで言うと?】
1回荷物を運んだら捨ててしまう紙のダンボールと違い、
「空っぽになったら回収して、何度も繰り返し使うこと」を大前提として作られたエコな箱や容器の総称です。
【もっと詳しく解説】
リターナブル(Returnable)とは、直訳すると「返却できる」「戻せる」という意味です。
これまで解説してきた「プラダン」や「オリコン(折りたたみコンテナ)」、あるいは荷物を載せる「パレット」なども、特定の拠点を行き来する「通い箱(かよいばこ)」として使われる場合、
すべてこのリターナブル容器の仲間に含まれます。
昔ながらの「瓶の牛乳」や「瓶ビール」でイメージしてみましょう
- ワンウェイ(使い捨て):
紙パックの牛乳。飲んだらゴミ箱へポイです(ダンボールでの配送と同じ)。 - リターナブル(繰り返し):
昔の牛乳瓶や、酒屋さんの瓶ビール。飲んだ後の「空き瓶」をお店に返し、工場で綺麗に洗って、また中身を詰めて販売しますよね。
物流の世界でも、これと全く同じことをやっています。
「A工場からB店舗へ商品を運んだら、B店舗で空になった箱をトラックに積んでA工場に持ち帰り、また次の日に商品を入れて運ぶ」というサイクルをぐるぐると回し続ける仕組みです。
【なぜ重要なの? / メリット・注意点】
SDGs(目標12:つくる責任 つかう責任)が企業の必須ルールとなった今、
使い捨ての梱包資材を減らすための最強の手段です。
メリット
- ゴミ(廃棄物)がゼロになる:
毎日大量に発生していたダンボールのゴミが一切出なくなります。
地球環境に優しいだけでなく、受け取る側(お店や工場)の「ゴミ捨ての手間」もゼロになります。 - 長期的なコストダウン:
1箱あたりの値段はダンボールより高いですが、何十回、何百回と使い回すため、
長い目で見ると梱包材のコストを大幅に削ることができます。 - 頑丈で中身を守る:
プラスチックや金属で作られているため、紙と違って水濡れに強く、上に重いものを載せても潰れません。
注意点(現場のリアル)
- 「戻すための物流(静脈物流)」にお金がかかる:
これが最大のネックです。空っぽの箱を回収するためだけにトラックを走らせると、結局ガソリン代(とCO2)が無駄にかかってしまいます。
そのため、前述の「オリコン(折りたたんで体積を減らす)」や、「共同配送の帰りの便のついでに回収する」などの工夫が絶対に必要です。 - 洗う手間と衛生管理:
使い回すため、当然汚れます。
食品や精密機械を入れる場合、回収した箱を巨大な洗浄機でピカピカに洗って乾かす「クリーニング費用」が重くのしかかります。 - 資産管理の難しさ:
「何個工場を出て、何個返ってきたか」を正確に管理しないと、いつの間にか紛失したり、他社に持ち去られたりして大赤字になります。
【まとめ】
- リターナブル容器は、回収して何度も繰り返し使う梱包材や箱の総称。
- プラダンやオリコンなどの「通い箱」が代表例。
- ゴミ削減(SDGs)と長期的なコストダウンに繋がるが、空箱を回収する運送費と洗浄・管理コストが課題。






