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港のシェアハウス!少量の荷物をコンテナに「相乗り」させる魔法の倉庫「CFS」

【ひとことで言うと?】

コンテナ1本を丸ごと貸し切るほど荷物がない会社のために、複数の会社の荷物をひとつのコンテナに「詰め合わせ(混載)」したり、逆に届いたコンテナから「取り出して仕分け」したりする、港の専用倉庫のこと。

【もっと詳しく解説】

CFS(Container Freight Station:コンテナ・フレイト・ステーション)は、CY(コンテナヤード)のすぐ近くにある、巨大な荷捌き場(倉庫)です。
ここも原則として税金が保留される「保税地域」に指定されています。

「貸切バス」と「乗り合いの夜行バス」でイメージしてみましょう

  • FCL(フルコンテナ / CYへ直行): あなたの会社だけで50人の団体旅行をするなら、
    「貸切バス(コンテナ1本丸ごと)」をチャーターするのが一番ラクです。
    そのまま出発地点(CY)へ向かいます。
  • LCL(混載便 / CFSへ集合): もしあなたの会社の荷物が
    「ダンボール10箱(バスの座席3つ分)」しかなかったら?
    巨大な貸切バスを1台借りるのはお金の無駄ですよね。
    そこで、「乗り合いバスターミナル(CFS)」に行きます。

CFSでは、A社のダンボール、B社の機械、C社の雑貨など、同じ国(港)へ向かうバラバラの荷物が集められます。
ここで、熟練の作業員たちがテトリスのように隙間なく荷物を
コンテナに詰め込む作業(これをバンニングと呼びます)を行います。
そして、満杯になったコンテナは「CY」へと運ばれ、船に乗るのです。

逆に輸入で日本に到着した時は、CYからCFSにコンテナが運ばれ、
中身を引っ張り出して(デバンニング)、A社、B社、C社ごとに仕分けてから引き渡されます。

【なぜ重要なの? / メリット・注意点】

中小企業や、少しだけサンプル品を輸入したい会社にとって、このCFSを利用した「LCL(混載便)」は絶対になくてはならない生命線です。

メリット

  • 圧倒的なコストダウン: コンテナ1本を借りる運賃を払う必要がなく、
    自分が使ったスペース(体積や重量)の分だけ運賃を「割り勘」すればよいため、
    少量の荷物なら劇的に安く運べます。
  • 在庫を持たない身軽な貿易: 「コンテナがいっぱいになるまで待つ」必要がなく、
    必要な時に必要な分だけこまめに輸出入できるため、倉庫代の節約になります。

注意点(現場のリアル)

  • 時間がかかる(タイムロス): CFSで「他の会社の荷物が集まるのを待つ」「コンテナに詰める」「コンテナから出す」という作業が必ず発生するため、コンテナを丸ごと借りる(FCL)よりも、手元に届くまでに数日余分に時間がかかります。
  • CFSチャージ(荷役料): 運賃は割り勘で安くなりますが、代わりにCFSの作業員に「コンテナへの出し入れや仕分けをお願いする手数料(CFSチャージ)」を支払う必要があります。
  • 荷物事故(破損)のリスク増: 他の会社のどんな重い荷物や尖った荷物と一緒に詰め込まれるか分かりません。また、人の手で出し入れする回数が増えるため、FCLに比べて箱が潰れたり壊れたりするリスクがどうしても高くなります。厳重な梱包(前回解説したストレッチフィルムや緩衝材)が必須です。

【まとめ】

  • CFSは、コンテナ1本に満たない少量の荷物(LCL:混載便)を扱う港の荷捌き場
  • 複数の会社の荷物を一つのコンテナに相乗り(詰め合わせ)させる拠点。
  • 少量の荷物を安く運べるが、出し入れの作業があるため時間と破損リスクが少し増える。

無理な営業は一切いたしません。

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