【ひとことで言うと?】
倉庫にある在庫が、一定期間(1ヶ月や1年)に「何回入れ替わったか」を表す数字。
【もっと詳しく解説】
在庫回転率(ざいこかいてんりつ)とは、在庫がどれくらいの速さで売れているかの指標です。
どれだけ売上が多くても、その何倍もの在庫が倉庫に眠っていたら、それは「儲かっている」とは言えません。在庫は会社にとって「形を変えた現金」ですが、倉庫にある間は1円も生み出さないどころか、保管料や人件費を食いつぶす「コスト」だからです。
回転寿司でイメージしてみましょう
お店の利益を最大化するには、どちらが良いでしょうか?
- A店(回転率が高い):レーンに乗ったお寿司が、1分以内に誰かに取られ、常に握りたてが回っている。
- B店(回転率が低い):1時間前に握られたネタが、ずっとレーンを回り続けて誰も取らない。
当然、A店の方がネタも新鮮で、無駄な廃棄も出ず、売上もどんどん上がりますよね。
物流センターもこれと同じで、数字が高いほど良い(=新鮮なうちに売れている)と判断されます。
【計算式】
一般的には以下の式で求められます(金額ベースの場合)。
在庫回転率 = 売上原価 ÷ 平均在庫金額
例えば、1年間の売上原価が1億円で、常に倉庫に1,000万円分の在庫があるなら、回転率は「10回」となります。これは「1年間に在庫が10回丸ごと入れ替わった」という意味です。
【なぜ重要なの? / メリット・注意点】
この数字を追いかけることで、会社の「資金繰り」が劇的に改善します。
メリット
- キャッシュフローの改善: 回転率が高い(=すぐ売れる)ということは、在庫がすぐに「現金」に戻るということです。手元にお金が残るため、新しい投資がしやすくなります。
- デッドストック(死蔵品)の発見: 回転率が極端に低い商品は、「誰も欲しがっていない」「忘れ去られた在庫」である可能性が高いです。これを見つけて処分するきっかけになります。
- 保管スペースの有効活用: ずっと置いてある荷物が減れば、倉庫に新しい商品を入れるスペースが生まれます。
注意点(課題)
- 欠品リスク: 「回転率を上げよう!」と在庫を極限まで減らしすぎると、急な注文に応えられず「売り切れ(欠品)」を起こし、お客さんを逃すリスクがあります。
- 業種による違い: コンビニのパン(毎日回転)と、高級家具(数ヶ月に1回回転)では、理想的な数値が全く違います。自分の業界の平均値を知ることが大切です。
【まとめ】
- 在庫回転率は、在庫がどれくらいの速さで売れているかの指標。
- 高いほど良いとされ、効率よく現金化できている証拠。
- 「お寿司の鮮度」と同じように、在庫を滞留させないための最重要バロメーター。






