【ひとことで言うと?】
パレットの上に積み上げたたくさんのダンボールが、運んでいる途中で崩れ落ちないように、ぐるぐると巻きつけて固定する巨大で丈夫なビニールラップ。
【もっと詳しく解説】
ストレッチフィルムは、皆さんの台所にある「サランラップ」の超巨大・強力バージョンだと考えてください。
パレットの上にダンボールを50個積んだとします。そのままフォークリフトで持ち上げて急ブレーキを踏んだり、トラックに乗せてカーブを曲がったりすると、遠心力で箱がガラガラと崩れ落ちてしまいます(荷崩れ)。 これを防ぐために、パレットの土台から荷物の一番上まで、ストレッチフィルムを引っ張りながら何周もぐるぐると巻きつけます。
ラップの「伸び縮みする力」を利用する 名前に「ストレッチ(伸ばす)」とついている通り、このフィルムはビヨーンと伸びます。伸ばしながら巻きつけることで、ゴムのように「縮もうとする力」が働き、バラバラのダンボールをガッチリと一つの巨大なブロックに固めてくれるのです。
【なぜ重要なの? / メリット・注意点】
物流現場において、ストレッチフィルムは「毎日何本消費しているか分からない」ほど、息をするように使われる必須アイテムです。
メリット
- 荷崩れ防止: トラック運転手や倉庫スタッフの安全を守り、大切な商品の破損を防ぎます。
- 汚れ・水濡れ防止: 倉庫に長期間置いておく際のホコリよけや、トラックへの積み込み時の突然の雨から商品を守ります。
- セキュリティ(盗難・抜き取り防止): フィルムで隙間なく巻かれているため、途中で誰かが中の箱を1つ盗もうとしても、フィルムを破る必要があり、すぐにバレます。
注意点(現場のリアル)
- 超・重労働: 手作業で巻く場合、重いフィルムのロールを持ち、引っ張りながらパレットの周りを何周もぐるぐる歩き回らなければなりません。目が回るし、中腰になるため強烈な腰痛の原因になります。
- 大量のプラスチックゴミ: 巻きつけたフィルムは「使い捨て」です。荷物を受け取った側は、カッターで破って捨てるしかなく、毎日山のような廃プラスチックのゴミ(産廃)が出ます。SDGsの観点からも大きな問題になっています。
- 剥がす手間: 届いた荷物をすぐに使いたいのに、頑丈に巻かれたラップを剥がす作業だけで数分間という無駄な時間が奪われます。
【まとめ】
- ストレッチフィルムは、パレットの荷物に巻く巨大なラップ。
- 引っ張って巻くことで荷物をガッチリ固定し、荷崩れや汚れを防ぐ。
- 物流の必須アイテムだが、巻く時の重労働と大量のプラスチックゴミが現場の大きな課題。






