【ひとことで言うと?】
船や飛行機が、出発地の港(空港)を「出発する予定の日時(ETD)」と、目的地の港(空港)に「到着する予定の日時(ETA)」のこと。
【もっと詳しく解説】
国際物流のスケジュールは、すべてこの2つの言葉を軸に回っています。
- ETD(Estimated Time of Departure):出発予定日。「出港日」や「フライト日」のことです。
- ETA(Estimated Time of Arrival):到着予定日。「入港日」のことです。
「海外旅行の航空券」でイメージしてみましょう
あなたがハワイに行く時、「成田空港を1月1日の夜に出発(ETD)して、ホノルル空港に1月1日の朝に到着(ETA)する」というスケジュールを見ますよね。
物流の世界でも、コンテナ船や貨物機に対して全く同じように「東京港 ETD 3/1 → ロサンゼルス港 ETA 3/15」といったスケジュールが組まれます。
【なぜ重要なの? / メリット・注意点】
この2つの日付は、これまで解説してきた「ドレージ手配」や「工場への納品(ミルクラン)」のすべての基準となる、まさに物流の命綱です。
メリット(というより絶対条件)
- スケジュールの逆算:ETD(出発日)が決まれば、「じゃあ前日までにコンテナにバンニング(積み込み)して、港のCYに搬入しなきゃ」と逆算できます。ETA(到着日)が分かれば、「この日にドレージを手配して、翌日にデバンニングしよう」と計画が立てられます。
注意点(現場のリアルと絶望)
- 「E(Estimated=予定)」という名の免罪符:ここが国際物流の最大の闇です。日本の電車や新幹線は時間通りに動きますが、海の上を走るコンテナ船は、平気で数日から数週間遅れます。
- 「台風を避けて大回りした」
- 「前の港(中国など)でコンテナの積み下ろしが渋滞して出港できない」
- 「海が荒れていて港に入れない」 船会社は「あくまで『E(予定)』だから遅れてもウチの責任じゃないよ」というスタンスです。
- ドミノ倒しでパニックに:ETAが遅れると、あらかじめ予約していたドレージ(トラック)」の配車をすべてキャンセル・再手配しなければなりません。
もし再手配が間に合わなければ、港にコンテナが放置され、恐怖の「デマレージ(超過保管料)」が発生してしまいます。
さらに、工場では「部品が届かないから生産ラインがストップする!」という阿鼻叫喚の地獄絵図になります。
【まとめ】
- ETDは「出発予定日」、ETAは「到着予定日」のこと。
- すべての貿易スケジュールと、ドレージやトラックの手配の基準(命綱)となる。
- しかし、天候や港の混雑で頻繁に遅延する(予定通りにいかない)ため、常にスケジュールの再調整に追われる。






